
変化の速い現代において、柔軟な開発手法であるスクラム開発への関心が高まっています。しかし、多くの開発会社の中から自社のプロジェクトに適切な一社を選び出すことは容易ではありません。
開発会社の実績やサポート体制、対応力、コストなどを総合的に比較し、慎重に選定することが求められます。また、スクラム開発特有の進め方や注意点を理解しておくことも、プロジェクトを円滑に進めるためには欠かせません。
本記事では、スクラム開発におすすめの開発会社を5社紹介するとともに、開発会社を選ぶ際の具体的なポイントや、スクラム開発を進める上での注意点について詳しく解説します。
スクラム開発に強い開発会社5選
スクラム開発を導入したいけれど、どの開発会社に依頼すれば良いか迷っていませんか。ここでは、スクラム開発の実績が豊富な開発会社を5社紹介します。
株式会社SHIFT
株式会社SHIFTは、スクラム開発を中心としたアジャイル手法を強みとし、顧客や市場の変化に柔軟かつ迅速に対応できる「売れるサービスづくり」を実現しています。スクラム開発では、短いサイクル(スプリント)ごとに計画・設計・開発・テストを繰り返し、顧客の要望やフィードバックを即座に反映できるため、価値の高いプロダクトをスピーディに提供できる点が魅力です。
また、株式会社SHIFTはソフトウェアテスト・品質保証、DX、セキュリティ、UI/UX、カスタマーサクセスなど幅広い領域に対応し、品質とスピードを両立したワンストップソリューションを提供しています。依頼することで、多様な業界ノウハウと高い品質保証力を活かし、ビジネスの成長やDX推進を強力にサポートしてもらえるメリットがあります。
項目 | 内容 |
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企業名 | 株式会社SHIFT |
所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1麻布台ヒルズ 森JPタワー |
公式HP | https://www.shiftinc.jp |
対応領域 | ソフトウェアテスト・品質保証、セキュリティ(脆弱性診断、セキュリティ監査、SOC運用支援など)、UI/UX(ユーザー体験の品質保証や評価)、デジタルトランスフォーメーション(DX)(戦略企画、アジャイル開発支援、インフラ構築、マイグレーションなど)、カスタマーサクセス(IT運用・保守、業務アウトソーシング、BPR、FAQ/マニュアル改善など) |
株式会社メンバーズ
株式会社メンバーズは、スクラム開発において自走型・提案型のエンジニアが主体的に課題解決へ取り組み、企業目線でビジネス成果向上を強力にサポートします。スクラムチーム内にはUX/UIデザイナーも含めた「ディスカバリチーム」を編成し、ユーザー価値や機能設計を重視したプロダクト開発を実現している点が特徴です。
対応領域は、AI・データ活用、アプリ・Web開発、UXデザイン、DevOps、ローコード、Web3など幅広く、DX推進や内製化支援も得意としています。依頼することで、現場密着型の伴走支援と多様な技術・専門性を活かしたワンストップサービスを受けられるのが大きな魅力です。
項目 | 内容 |
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企業名 | 株式会社メンバーズ |
所在地 | 東京都中央区晴海1丁目8番10号 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階 |
公式HP | https://www.members.co.jp/ |
対応領域 | デジタルマーケティング(BtoC/BtoB)、データ活用・データ分析、AI導入・活用、クラウド活用、システム開発・アプ開発・プロダクト開発、Webサイト運用・運営、Web制作、サービスデザイン・UX/UIデザイン、DevOps、ローコード開発、Web3、XR(VR/AR)、SNS、インターネット広告、プロモーション、脱炭素DX、社会課題解決支援、内製化DX支援、現場伴走型DX推進、業界特化型ソリューション(医療、ECなど) |
株式会社SP
株式会社SPは、企画から開発、リリース後の運用・保守まで一貫して対応するシステムインテグレーション企業です。医療システム開発やECサイト開発・運営、HR(人事)サービスといった専門分野で豊富な実績を持ち、AI技術を活用したDX推進も特長としています。
スクラム開発を含むアジャイル開発やウォーターフォール開発などプロジェクトの特性や顧客の要望に応じた柔軟な開発スタイルを提供可能です。オフショア開発も効果的に活用しコストを抑えつつ高品質なシステム開発を実現できる開発会社です。
項目 | 内容 |
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企業名 | 株式会社SP |
所在地 | 東京都港区南青山二丁目11番17号 第一法規本社ビル3階 |
公式HP | https://s-p-net.com |
対応領域 | Webシステム開発、基幹システム開発、モバイル開発、医療システム開発、ECサイト開発・運営、HR(人事)サービス、WMS(倉庫管理システム)開発、カート開発、決済システム構築、サイト改善(グロースハック)、勤怠管理システム開発、給与計算システム開発、労務管理システム開発、コンプライアンスチェック機能開発、需要予測ツール開発、OCR+AIによる情報抽出自動化、生成AIを活用した業務改善ソリューション、スクラム開発、アジャイル開発、ウォーターフォール開発、オフショア開発、DX推進支援 |
株式会社情報戦略テクノロジー
株式会社情報戦略テクノロジーは、多重下請け構造をなくし、顧客と一体となって進める「0次DX」型の内製化支援を強みとしています。スクラム開発では、顧客と対等なパートナーシップを築き、柔軟なスケジュール調整や継続的な改善を重視し、変化に強い開発体制を実現しています。
対応領域は、Webシステムや業務システムの開発、データ基盤構築、DX推進、生成AI活用、インフラ構築、ITコンサルティングなど多岐にわたります。依頼することで、上流から下流まで一貫した支援と、持続可能な内製体制の構築、そして大手企業水準の高い技術力による迅速な課題解決が期待できる点が大きな魅力です。
項目 | 内容 |
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企業名 | 株式会社情報戦略テクノロジー |
所在地 | 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー15F |
公式HP | https://www.is-tech.co.jp/ |
対応領域 | 0次DX(内製化支援型システム開発)、Webシステム・業務システム開発、DX推進・ITコンサルティング(戦略策定、ロードマップ検討、要件定義、プロジェクトマネジメント等)、データ基盤構築、クラウドインフラ構築(AWS等、今後は他クラウドや生成AIも拡大)、生成AI活用、システム運用・保守、オープンプラットフォームサービス(WhiteBoxによるエンジニア調達支援) |
株式会社ジェーエムエーシステムズ(JMAS)
株式会社ジェーエムエーシステムズ(JMAS)は、長年の業務経験と日本能率協会グループの経営ノウハウを活かし、金融・流通・製造・サービス・官公庁など多様な業界で高品質なシステム開発を提供しています。スクラムをはじめとしたアジャイル開発に強みを持ち、顧客と一体となってプロトタイピングやフィードバックサイクルを高速に回し、仕様変更や機能追加にも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。
対応領域は、モバイルアプリ・Webシステム開発、クラウドインフラ構築、AI・IoT、UI/UXデザイン、コンサルティング、エンタープライズ向けミドルウェアやWeb3開発まで多岐にわたります。依頼することで、上流から運用・保守までワンストップで支援を受けられ、変化に強いシステムと持続的な事業成長を実現できる点が依頼メリットです。
項目 | 内容 |
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企業名 | 株式会社ジェーエムエーシステムズ |
所在地 | 東京都港区海岸1-16-1 ニューピア竹芝サウスタワー18F |
公式HP | https://www.jmas.co.jp/ |
対応領域 | モバイルアプリ・Webシステム開発、クラウドインフラ構築(AWS、Azure等の導入・運用)、AI・IoTソリューション開発、Web3サービス開発、UI/UXデザインおよびデザイン思考によるアプリ開発支援、システムインテグレーション(大規模・ミッションクリティカルシステム)、コンサルティング(IT戦略、要件定義、運用保守までのワンストップ支援)、エンタープライズ向けミドルウェア開発、ECサイト構築、オムニチャネル、越境EC支援、Webマーケティング |
スクラム開発を依頼する開発会社の選び方

スクラム開発で期待する成果を得るためには、自社に合った開発会社を選ぶことが重要です。ここでは、開発会社を選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。
実績を確認する
開発会社を選ぶ際には、まずスクラム開発の実績が豊富にあるかを確認しましょう。自社が開発したいシステムやサービスと類似した分野での開発経験があるか、また、それがスクラム開発を用いた事例であるかを具体的に確認することが大切です。
これまでの開発実績は、その会社の技術力やノウハウの蓄積を示す指標です。加えて、どのような規模のプロジェクトに対応してきたのかも確認すると、自社のプロジェクト規模に適しているか判断しやすくなります。
サポート体制を確認する
スクラム開発では、開発中だけでなくリリース後のサポート体制も重要です。開発会社がどのようなサポートを提供しているか確認しましょう。
例えば、プロダクトの運用保守や機能追加、改善提案などを継続的に行ってくれるかといった点です。また開発チームとのコミュニケーション方法や頻度、問題発生時の対応フローなども事前に明確にしておくと安心です。契約前にサポート範囲や期間、費用についてもしっかりと確認しておくことが長期的なパートナーシップを築くためにも大切です。
対応力を確認する
スクラム開発では、開発途中で仕様変更や優先順位の見直しが発生することがあります。そのような変化に対して開発会社がどれだけ柔軟に対応できるのかを確認することが重要です。
具体的には変更要求への対応スピードや代替案の提案力を確認します。追加コストやスケジュールへの影響を明確に説明してくれるかも確認しましょう。また自社の業界知識や、ビジネスモデルへの理解度も的確な対応を期待する上で大切なポイントです。
コストが予算に合っているか確認する
スクラム開発を依頼する際には、開発費用が自社の予算内に収まるかを確認することが必要です。見積もりを依頼する際は、初期開発費用だけでなくスプリントごとの費用や将来的な機能追加・改修にかかる費用についても確認しましょう。
複数の開発会社から見積もりを取り、費用対効果を比較検討することが大切です。単に安さだけでなく提供されるサービスの質や実績、サポート体制などを総合的に評価します。予算内で期待できる価値を得られる会社を選びましょう。
スクラム開発を進めるときの注意点
スクラム開発を円滑に進めるためには、いくつかの留意点があります。ここでは、開発をスムーズに進めるためのポイントを解説します。
スケジュール管理を徹底する
スクラム開発では、スプリントと呼ばれる短い期間で計画や開発、レビュー、改善のサイクルを繰り返します。各スプリントの開始時に、その期間で達成すべきゴールとタスクを明確にし、チーム全体で共有することが重要です。
日々の進捗状況を確認し、課題や遅延が発生した場合は早期に原因を特定し、対策を講じることが必要です。スプリントごとの成果物を確実に仕上げ、全体の開発スケジュールに影響が出ないよう管理することが求められます。
しっかりとコミュニケーションを取る
スクラム開発では、プロダクトオーナーやスクラムマスター、開発チーム間の密なコミュニケーションが大切です。毎日のスタンドアップミーティング(デイリースクラム)やスプリントレビュー、レトロスペクティブなどを通じて進捗状況や課題を共有します。改善点を共有し合うことも重要です。
情報共有ツールやチャットツールも活用し認識の齟齬が生じないように、透明性の高いコミュニケーションを心がけましょう。コミュニケーション不足は手戻りや開発の遅延、チームのモチベーション低下につながる可能性があるため注意が必要です。
継続的に改善する
スクラム開発の大きな特徴の一つは、継続的な改善を重視する点です。各スプリントの最後に行われるレトロスペクティブ(振り返り)ではチームメンバー全員でプロジェクトの進め方やコミュニケーションについて話し合います。
開発プロセスなどについて良かった点や改善すべき点も議題です。ここで出た課題や改善策を次のスプリントに活かすことで、チームの生産性やプロダクトの品質を段階的に高めていくことが可能です。変化を恐れずに良い方法を模索し続ける姿勢がスクラム開発を効果的に進める上で大切です。
スクラム開発の実績がある開発会社を選ぼう!
スクラム開発で期待する成果を得るためには、自社のプロジェクトに適した開発会社を選定することが肝要です。開発会社の実績やサポート体制、変化への対応力、コストを総合的に比較検討し、信頼できるパートナーを見つけましょう。またスクラム開発を円滑に進めるためには徹底したスケジュール管理や、チーム内の活発なコミュニケーション、継続的な改善活動が欠かせません。これらのポイントを押さえてスクラム開発の導入を進めましょう。
株式会社SPは、企画から開発、運用保守まで一貫してサポートし、お客様のビジネス成長を支援する開発会社です。医療システムやECサイト、HRサービスなど専門分野での豊富な開発経験に加えAI技術を活用したDX推進にも強みがあります。スクラム開発を含む柔軟な開発スタイルとオフショア開発によるコスト効率の良さも特徴でお客様の課題解決に向けて適切な提案をします。スクラム開発に関するご相談や見積もりはぜひ株式会社SPにお問い合わせください。