AIO対策の実績と必要性|自社コーポレートサイトで確認した「推薦される」設計の効果

株式会社SPコーポレートサイトでのAIO対策実績
株式会社SPは、自社のコーポレートサイトにてAIO(AI Optimization)対策を実施し、その効果を確認しています。
主な実績数値
問い合わせ数
対策前比
2.6倍
具体的な要件を持った段階での問い合わせが増加。コンテンツの信頼性強化が引き合いの質にも影響していると考えています。
採用エントリー数
対策前比
1.7倍
サイトの情報整備・構造化により、企業理解が深まった状態でエントリーする候補者が増えたと考えています。
ツールおよびAIによる評価
対策前比
62点 → 92点
(各種LLM平均)
チェックツール、弊社独自評価および実際のAIへの問いかけ検証をスコアリングし、引用されやすい構造であることを確認しています。
流入経路の詳細な個別特定は困難なため、AIOの単独効果として断定するものではありません。
これらの結果を踏まえ、私たちがなぜAIO対策に取り組んでいるのか、その背景と必要性をお伝えします。
検索環境の変化とAIOの台頭
各社ブラウザの検索欄の上に、AIが要約した回答が置かれる場面が近年増えています。専門コンテンツやFAQは積み上げるほど引用候補が増えるという話は、現場の感覚とも重なります。「AIに引用されること」が、もう一つの集客・信頼づくりのチャネルになりつつあります。
15~24%の検索結果上部にAI Overview が表示(各種LLM平均)
ユーザーは青いリンクを順に開く前に、すでに結論や候補が並んだ画面を読むことが前提になりつつあります。
約58%の検索がクリックなしで完結するゼロクリック化(各種LLM平均)
検索結果ページや要約だけで足りてしまい、どのサイトにも飛ばずに終わる検索が、もはや少数派ではなくなり、オーガニック流入だけを当てにした設計は、母数そのものが縮む方向にあると予想されます。 検索に出続けることを前提にしつつ、要約やAIチャットの引用先として名前が出る設計を別途用意する必要が近い将来でてきます。
先行優位
先行して専門コンテンツとFAQを厚くすることが、実務的な意味での先行優位になります。
専門的な記事やFAQは、積み上げるほど「このテーマならこのサイト」という判断材料が増えます。ある論点について誰が何を語っているかがはっきりした記事は、引用の候補となる面が広がります。
従来のSEOとAIOは何が違うか
| 項目 | 従来のSEO | AIO(AI Optimization) |
|---|---|---|
| 目的 | 検索エンジンランキング上位表示 | AIの回答候補として引用・紹介される |
| 対象 | Googlebot等の検索クローラー | Googlebot・Claude-SearchBot・OAISearchBot等 |
| 評価基準 | 被リンク・キーワード密度・速度 | 構造化・信頼性・FAQの明確さ |
| 効果の出方 | 検索順位の変動(週~月単位) | AI回答への組み込み(随時) |
| ユーザーへの影響 | 「見つけてもらえる」 | 「推薦・選定してもらえる」 |
最も大きな違いは「誰に向けて最適化するか」です。SEOは検索エンジンのクローラーを意識しますが、AIOはAI検索ボット(Claude-SearchBotやOAI-SearchBotなど)も含め、構造化・信頼性・FAQの明確さといった軸が評価の前面に出てきます。
ここでお話ししているのは「SEOをやめろ」ということではありません。SEOは引き続き有効です。AIO対策がないと、同じくらい頑張っていても「見つかりにくい/引用されにくい」サイトになりやすい、ということです。
AIに引用されると、何が変わるか
Google AI Overview
Google検索結果にAI(Gemini)が検索クエリに対する回答を自動生成・要約して表示する機能です。AI Overviewを読んだだけで、サイトを訪問せずに意思決定するユーザーが増えています。
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ChatGPTやClaudeなどのAIチャット
引用からの流入では、通常のオーガニック流入と比べてコンバージョン率が約5倍という結果も出ています(Superprompt調査:350社以上・約1,200万訪問、2025年)。
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なぜ今、AIOなのか
これまでの内容を踏まえ、AIO対策を今始めるべき理由を整理しました
CVRが高い流入を獲得できる
ChatGPTやPerplexityなどAI検索からの訪問は、通常のオーガニックよりCVRがおよそ5倍というデータがあります(Superprompt、350社超・約1,200万訪問、2025年)。AI上で比較が進んだあとにクリックするので、来訪の質が高くなりやすいです。
クリックがなくても認知が積み上がる
Semrushの2025年調査では、検索の約58%がゼロクリックで完結します。クリックがなくても、回答の中で社名やサービス名が出るだけで、認知と信頼は積み上がります。
引用枠はまだ空いている
averi.aiの2025年試算では、Googleインデックス約1,840万ドメインのうち、AI Overviewに引用された経験があるのは約27万ドメイン(約1.5%)です。引用枠を取りにいくなら、早いほど伸びしろが残っています。
購買・選定の上流で名前が出る
役割は「検索で見つけてもらう」から、「AIに推薦や根拠として示してもらう」へ寄っていきます。購買や選定の上流で名前が出やすくなり、流入の設計の単位も変わります。
弊社が実施したAIO対策(代表例)
上記のような背景から、弊社では自社サイトを起点にAIO対策を実践してきました。実際に取り組んだ施策の一部をご紹介します。
引用されやすいコンテンツ構成設計
例えば、構造化データを用いたQ&A実装によりAIが直接引用できる形式に対応したり、ナレッジ記事を継続投稿して引用候補ページを複利的に蓄積するなど、引用されやすい構造をコンテンツ全体で整備しました。
llms.txt設置
AIクローラー向けに自社の全体像を簡潔に伝えるファイルを設置し、AIへの自己紹介を行いました。
Organization Schema実装
企業情報・実績をAIが正確に把握できるよう構造化データで明示しました。
E-E-A-T要素の明示
経験・専門性・権威性・信頼性を文書構造とコンテンツの両面から可視化しました。
ページスピード最適化
ページの読み込み速度を改善し、AIクローラーのクロール効率と引用されやすさに対応しました。
独自の評価指標によるチェック
株式会社SPが独自に整備し、検索環境の変化に合わせて改善を続けている評価チェックツールによる評価・改善をおこないました。
独自の評価チェックについて
施策の効果検証には、複数の外部チェックツールを組み合わせて使用しています。ただし、既存のツールだけでは「実際のAIにどう認識されているか」を測りきれない場面が多く、試行錯誤を重ねながら弊社独自の評価チェックを整備してきました。
具体的には、ツールによる自動チェックに加え、実際のAIへの問いかけ・回答の確認・引用傾向の観察を組み合わせたスコアリングを行っています。冒頭の「62点 → 92点」という評価スコアは、この独自チェックの結果です。
対策の効果は一度評価して終わりではなく、AIモデルのアップデートや検索環境の変化に合わせて継続的に確認・改善していく運用が必要と考えています。
終わりに
本記事を終わりまでお読みいただきありがとうございました。弊社の自社サイトでの取り組みと実績を通じて、AIO対策の手ごたえを実感しています。
AIO対策は、これからの集客やブランド構築において避けて通りにくい施策だと思います。要約表示やゼロクリック検索の拡大に加え、実際に引用される割合が約1.5%と限られている点を踏まえると、その重要性は明確です。取り組みは早いほど有利で、引用枠を獲得する観点では、先行者にまだ十分な余地が残っていると考えられます。
具体的なAIO対策方法につきましては別のページにて記事を書いておりますのでそちらも合わせてお読みいただけると幸いです。