
1. 合格結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験 | AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03) |
| 受験日 | 2026年8月1日 |
| スコア | 772点(合格) |
| 学習期間 | 2026年4月27日〜7月31日(約3か月) |
| 学習時間 | 約150時間 |
| 主な教材 | CloudTech |
| 補助教材 | Udemy模擬試験 |
2. SAA-C03の試験概要
AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA-C03)は、AWS上で安全性・可用性・性能・コストを考慮したアーキテクチャを設計する力を問うAssociateレベルの認定資格です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レベル | Associate |
| 試験時間 | 130分 |
| 問題数 | 65問 |
| 出題形式 | 択一選択、複数選択 |
| 合格スコア | 720点 |
| 受験方法 | Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督 |
| 受験料 | 150 USD |
出題範囲は次の4分野です。
| 分野 | 出題比率 |
|---|---|
| セキュアなアーキテクチャの設計 | 30% |
| レジリエントなアーキテクチャの設計 | 26% |
| 高性能なアーキテクチャの設計 | 24% |
| コスト最適化されたアーキテクチャの設計 | 20% |
SAAでは、AWSサービスの名前や特徴を覚えるだけでなく、問題文の要件から最適なサービスや構成を選択する力が重要になります。
3. CLFとSAAの違い
自分はSAAの前にAWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)も受験しました。
実際に両方を勉強・受験して感じた一番大きな違いは、CLFはAWSサービスの役割を理解する試験、SAAはそのサービスをどのように使い分けるかを判断する試験という点です。
| 項目 | CLF-C02 | SAA-C03 |
|---|---|---|
| レベル | Foundational | Associate |
| 試験時間 | 90分 | 130分 |
| 問題数 | 65問 | 65問 |
| 合格スコア | 700点 | 720点 |
| 主な内容 | AWSの基礎知識 | AWSアーキテクチャの設計 |
| 問われ方 | サービスの役割を理解する | 要件から最適な構成を選ぶ |
CLFでは、
- Amazon S3は何をするサービスか
- Amazon EC2は何をするサービスか
- AWS Shieldは何を防ぐサービスか
といった、**「このAWSサービスは何をするものか」という基礎知識が重要でした。
一方、SAAでは、
プライベートサブネットのEC2から
インターネットを経由せずS3へアクセスしたい
↓
S3 Gateway VPC Endpointのように、問題文に書かれた条件から適切なサービスを判断する必要があります。
また、SAAはCLFより問題文が長く、
- 高可用性
- 最小の運用負荷
- コスト削減
- 低レイテンシー
- インターネットを経由しない
- マルチAZ
- クロスアカウント
などの条件を読み取り、複数の選択肢から最適な構成を選びます。
CLF=AWSサービスを知る試験
SAA=AWSサービスを使い分ける試験
と考えると分かりやすいと思います。
4. 使用した教材
CloudTech
学習の中心にはCloudTechを利用しました。CloudTechの問題を一通り解いたあと、2周目、ブックマークした問題の復習、65問の模擬試験という流れで進めました。
特に意識したのは以下です。
- なぜこの選択肢が正解なのか
- 自分が選んだ回答はなぜ不正解なのか
- 他の選択肢はどのような場面なら正解になるのか
Udemy模擬試験
CloudTechの模擬試験で80%を超えるようになったあと、実力確認としてUdemyの模擬試験も利用しました。
Udemyにも手を出した理由は、CloudTechとは別の問題を解いたときに、自分がどの程度得点できるのか試してみたかったからです。CloudTechの問題を繰り返しているうちに答えを覚えている部分もあったため、初見に近い問題でも知識が通用するのか確認したいと考えました。
また、UdemyのSAA模擬試験は評判が良いという話も聞いていたため、別教材で実力を確認する目的で取り組みました。
しかし、最初の模擬試験①は40%でした。この結果を見て「CloudTechだけでは足りないのでは」と不安になり、その後はUdemyの問題にも時間を使うようになりました。
ただ、本番を受けた感想としては、CloudTechで扱われている内容をしっかり理解していれば十分対応できたと感じています。
5. 約3か月・150時間の学習の流れ
学習期間は4月27日〜7月31日の約3か月です。
6月7日までは毎日約1時間、6月8日以降は毎日約2時間学習しました。
| 期間 | 1日の学習時間 | 合計 |
|---|---|---|
| 4月27日〜6月7日 | 約1時間 | 約42時間 |
| 6月8日〜7月31日 | 約2時間 | 約108時間 |
| 合計 | 約150時間 |
CLFでは約30時間の学習でしたが、SAAでは約150時間かかりました。
SAAでは、サービスの概要だけでなく、似たAWSサービスの使い分けや複数サービスを組み合わせた構成まで理解する必要があり、CLFよりかなり学習量が増えました。
学習は大きく3段階に分けて進めました。
| 段階 | 学習内容 |
|---|---|
| 第1段階 | CloudTechの問題を一周 |
| 第2段階 | 2周目+間違えた問題・ブックマーク問題の復習 |
| 第3段階 | CloudTechとUdemyの模擬試験を繰り返す |
第1段階:CloudTechの問題を一周する
最初は知らないサービスも多かったため、まず問題を進めながら、自分が理解できていないAWSサービスを把握しました。
分からない問題については、サービスの概要だけでなく、他の選択肢がなぜ違うのかまで確認しました。
第2段階:2周目と苦手問題の復習
2周目では、一周目で間違えた問題やブックマークした問題を中心に復習しました。
同じ問題を何度も解くと答え自体を覚えてしまうため、
問題文の条件
↓
必要な機能
↓
候補となるAWSサービス
↓
なぜ他の選択肢ではダメなのかという流れで考えることを意識しました。
第3段階:模擬試験を繰り返す
6月21日以降はCloudTechの65問模擬試験を中心に学習しました。
また、CloudTech以外の問題にも対応できるか確認するため、Udemyの模擬試験にも取り組みました。
振り返ると、Udemyを使わずCloudTechの復習に絞っていれば、20〜40時間程度は学習時間を短縮できたと思います。あくまで自分の場合の目安ですが、約150時間のうちその分を差し引くと、110〜130時間程度でも合格を目指せた可能性があります。
6. 模擬試験の結果
CloudTechの模擬試験では次のような結果でした。
| 日付 | 得点 | 正答率 |
|---|---|---|
| 6/21 | 51/65 | 78.5% |
| 6/23 | 55/65 | 84.6% |
| 6/30 | 53/65 | 81.5% |
| 7/8 | 49/65 | 75.4% |
| 7/21 | 50/65 | 76.9% |
| 7/24 | 56/65 | 86.2% |
| 7/29 | 49/65 | 75.4% |
| 7/30 | 49/65 | 75.4% |
| 7/31 | 54/65 | 83.1% |
- 平均正答率:79.7%
- 最高正答率:86.2%
- 最低正答率:75.4%
CloudTechでは75〜85%程度を安定して取れるようになっていました。
一方、6月23日にCloudTechで84.6%を取った直後、6月26日に受けたUdemy模試①では40%でした。
その後もUdemyでは44%、50%、52%など低い点数を取ることがあり、本番前日の7月31日も69%でした。
それでも翌日のSAA本番では772点で合格できました。
この経験から、教材ごとの模擬試験の点数をそのまま本番の合否予測として考えすぎる必要はないと感じました。
7. 効果があった勉強方法
1. 不正解の選択肢まで確認する
今回一番重要だったと思う勉強方法です。
CloudTechの問題を繰り返すと、問題を見ただけで答えを覚えてしまうことがあります。
しかし本番では、同じ内容でも条件や表現が変わります。
そのため、
- 正解の理由を説明できる
- 不正解の選択肢を消せる理由を説明できる
- 条件が変わった場合にどのサービスを選ぶか判断できる
状態を目標にしました。
2. 類似サービスを比較する
SAAでは似た役割を持つAWSサービスの使い分けが重要でした。
例えば、
- ALBとNLB
- Amazon SQSとAmazon SNS
- VPC PeeringとTransit Gateway
- Kinesis Data StreamsとFirehose
- Secrets ManagerとSystems Manager Parameter Store
などです。
単独でサービスを暗記するより、「どのような要件ならどちらを選ぶのか」まで比較すると覚えやすくなりました。
3. 模擬試験は正答率だけを見ない
CloudTech模試の平均は79.7%でしたが、合格直前でも理解が曖昧な問題は残っていました。
模試履歴を分析すると、「うろ覚え」としていた244問の正答率は59%でした。
また、一度正解したあとに再び間違える問題もありました。
つまり、
一度正解した=理解できている
とは限りません。
模擬試験では点数だけでなく、正解・不正解の理由を自分で説明できるかを確認することが重要だと感じました。
8. まとめ
AWS SAA-C03に、約3か月・150時間の学習で772点を取り、合格できました。
今回特に感じたのは次の3点です。
- CloudTechをしっかり理解すれば本番に十分対応できる
- 正解だけでなく、不正解の理由まで確認する
- 模擬試験の点数だけに振り回されない
Udemy模試で40%を取ったときは不安になりましたが、別の問題で自分の実力を確認できたこと自体は良い経験でした。一方で、本番を終えて振り返ると、教材を増やすことよりも、CloudTechの1問1問を深く理解することのほうが重要だったと感じています。
もし最初からCloudTechに絞って学習していれば、20〜40時間程度は短縮できたと思います。
これから受験する方は、教材を増やすのではなく、まずは今使っている教材の内容をきちんと説明できるレベルまで理解できているかを確認するのがおすすめです。